★学校における「暴力」と「体罰」を根絶するための考察「町田総合高校の事件を契機として」★

町田総合高校の生徒の挑発と教師の暴力体罰の問題点

関係のないことに首を突っ込んだり、専門ではないことに知ったかぶりで口出しをするとロクなことがないのは認識しているのですが、町田総合高校の生徒の挑発に対する教師の体罰での応酬、そしてSNSの暴走という、見ていて辛くて苦しい事件を目の前にして、どうしても綴りたい気持ちが抑えきれなくなり、少しだけ整理しました。

 

ことの経緯は、東京都町田市内の都立町田総合高校で50代男性教師が1年生男子生徒を殴る様子を撮った動画がツイッターに投稿され、騒ぎになったことです。(→「炎上させようぜ」 都立高「教師パンチ動画」殴打直前の会話

 

その様子を捉えた動画↓

 

 

これを見てどう思うか? という感想文がヤフコメやTwitterに溢れました。精緻に分析すれば現在の学校と教育の問題のケーススタディとして論文が一本書けそうなくらいの大変興味深い事件ですが、端折って大多数の方の主要な意見をまとめると以下の2つのツイートに集約されるのではないだろうか? と思います。

 


 

ネットは生徒への誹謗中傷で溢れており、いまの日本社会を覆う怒りと憎しみと、歪んだ正義感に基づく私刑(リンチ)が野放しにされており、ヤバくて怖いです。

 

私は、教師への挑発行動や、その様子の撮影、SNSへの情報発信など、殴られた生徒と関係者の言動は大問題であり、肯定するつもりも擁護するつもりもありません。

 

しかし、教師の体罰(暴力)は許されないと思っています。どんな侮蔑や誹謗中傷に対しても、規律や言葉で対峙すべきであり、先に暴力をふるうのはアウトでしょう。

 

生徒の問題行動に対して、自己防衛的な反撃を実施したり、胸ぐらを掴む、手を払う等であれば、程度問題を議論できますが、本件では先生がキレて強い暴力を先手でふるってしまっており、許されることではありません。

 

一方で、教師が本件で一発退場(懲戒免職)のような厳しい処分を下されるのは避けていただきたいと考えますし、何よりも生徒の個人情報がネットに晒されて、私刑(リンチ)のような事態にさらされているのに非常に激しい怒りを覚えます(生徒は馬鹿なことをしたけれども、制裁を下す権利はないでしょう)。

 

どうしてこんなに酷い社会になってしまったのでしょうね(いや、もともと酷い社会だった気もしますが)。というわけで、町田総合高校の暴力事件(体罰事件)について、冷静で聡明な方々の意見を中心に(一部教師に厳しかったり過激なものも含まれますが)まとめましたので、ご覧になっていただき、自分の頭で考えるキッカケにしていただくことを期待して、紹介いたします。

 

※現状羅列になってしまっているので、時間に余裕が出来た際、もしくは魔が差したときに論点整理して問題提起します。Twitterのモーメント機能凄いなぁ。

 

 

Twitterは情報が蓄積されるけれども、ヤフコメは短いスパンで消えてしまうので、記録としてさわりだけをご紹介します。公文書の記録が問題になっていますし、日経ビジネス電子版がデータ移行で大変なことをしでかしてくれましたけれども、記録は絶対に残すべきだと思うんです。記録がないと検証ができない。そして、もっとも最悪なのがアーカイブされていないテレビ放送コンテンツだと思います。生徒の問題行動と、教師の体罰を混同して議論しているコメントが目立ち、目には目を歯には歯をというスタンスの方が多くて怖いヤフコメが映す社会の鬱憤をご覧ください。