◆NHK プロフェッショナルから考える理想の仕事 | NHKプロフェッショナルのおすすめ回は医者の仕事◆
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」は様々な分野・職種の専門家(プロフェッショナル)にスコープを当て、仕事ぶりや仕事における信念、仕事への姿勢や成果、背景・志などを、本人に密着し制作する非常に質の高いドキュメンタリー作品でありますが、その中でも医者にフォーカスした回は非常にクオリティが高く、おすすめですので紹介します。※昔書いていたBLOGから随時移転しています。 ※画像出典:NHK
●第26回 上山博康(2006年9月14日放送)
●第98回 工藤進英(2008年9月16日放送)
●第134回 加藤友朗(2010年1月19日放送)
●第161回 天野篤(2012年5月14日放送)
●第205回 本田徹(2013年6月17日放送)
●第211回 川原尚行(2013年9月16日放送)
「アフリカの大地、志で駆ける~医師・国際NGO代表・川原尚行」
●第212回 林寛之(2013年9月30日放送)
●プロフェッショナルの医者の特集が感動を呼ぶ理由。 誇れる仕事とは●
NHKプロフェッショナルのお医者様の回が実に魅力的なのは、大きく分けて2つの理由があると思っています。1つは、人のリアルな生き死にがかかっている現場であること。人間のすべての欲求の中で、「生きたい」「死にたくない」という患者の根源的欲望と想いが、画面越しにブラウン管(液晶)を通して沸々と伝わってきます。彼らは生と死の狭間におり、すべての望みを目の前の医者に託しているのです。人の生き死にが究極のドラマであることに異論はないのではないでしょうか。
●技術(スキル)と仕事に望む姿勢が素晴らしい●
2つ目には、プロフェッショナルに登場される医者の仕事に心から尊敬の念を抱くからでしょう。医者は目の前の生きたいと願う患者に対して、自身の持てるスキルを総動員して、命を繋ぎとめる。医者が手を施さなければ、目の前の患者の死は絶対的であり、その死という運命から救い出し、生への道のりを切り開く。余命いくばくかであった人間に長生きの可能性を与えるのです。人が人に時間を与えるなど、まるで神のようではありませんか。個人的には終末医療や延命治療に対しては懐疑的ではありますが、目の前の患者に真摯に向かう姿勢はなによりも素晴らしいと思います。
●やりがいを感じ、プライドを持てて、報酬が大きい仕事●
果たしてどれだけの人が現在の自身の仕事に納得しているだろうと考えると闇は深そうです。お金(生活や家族)のために、つまらない仕事を我慢して実施している人が少なくないでしょう。自身の仕事に自信とプライドを持って、情熱的に取り組んでいると言えますか?
守るべきものがあるからと我慢し諦めることも、一つの選択であり、リスクを負わないことも大切なことかもしれません。それでも、40年以上の時間を費やす仕事に対して、どのような姿勢と気持ちで向かうべきか? 現実に疑問を抱えているあなた(自分)へ、親が子どもに職業を語る教材として、是非ご覧になっていただきたいと思うのです。
加えて、NHKさんにはこういう素晴らしい番組に注力していただき、公共放送の役割が何であるかをもう一度真摯に議論して、バラエティや半島ドラマなど見るに堪えない番組をすべて廃止してNEWS、報道、ドキュメンタリーに特化していただくと大変嬉しく存じます。
●NHKプロフェッショナル 医者特集以外のおすすめ回●
なお、医者の特集回ではありませんが、秀逸であり感動間違いなしのおすすめ回を追加記載しておきます。
●第34回 杢尾雪絵(2006年11月30日放送)
●第91回 田村恵子(2008年6月24日放送)
<追記>
2013年10月時点ではオンデマンド配信が実施されていないようですが、その他の「プロフェッショナル 仕事の流儀」放送の医者の回をまとめておきます。
●第56回 幕内雅敏(2007年7月3日放送)
●第81回 延吉正清(2008年3月11日放送)
●第115回 大木隆生(2009年4月14日放送)
●第144回 伊達洋至(2010年10月18日放送)
●第153回 岡野光夫(2011年1月10日放送)
●第162回 谷口修一(2011年10月17日放送)
●第196回 坂井信幸(2013年4月8日放送)
●第200回 酒向正春(2013年5月13日放送)