◆日本のテレビ放送は真偽を疑い視聴する必要がある | 日本の地上波テレビ放送の多くは解釈情報と意見報道◆
日本の地上波テレビ放送を見ていると頭がおかしくなりそうだ。報道する情報量が10とすると、1が事実情報、9が解釈情報だからだ。テレビ放送はフェイクニュースは少ないものの、解釈と主張が多すぎる。
インターネットやSNSはデマ情報やニセ科学に汚染されたものばかりだからそれよりマシでしょ? 否、プッシュ型メディアとプル型メディアは影響力の桁が違う。テレビ放送は正確な情報を発信すべきなのだ。
※特にワイドショーの情報の90%はゴミ情報だと確信を持って言える。まず事実か意見かを表明してから喋れ!
「テレビなんて見ない」「テレビを見るのは暇人」と意識高い系の人は地上波テレビ放送を馬鹿にする。しかし、テレビは数千万人の人に情報を半強制的に届ける装置なのだ。自ら選んで情報を見つけに行く他の媒体とは根本的に影響力が違い、テレビ放送の情報発信力は絶大だ。
そして、テレビが事実情報だけを発信することはほとんどなく、余計な情報を上書きする。芸能人コメンテーターやエセ専門家が事実と解釈を分けずに報道する。テレビはネットと違ってデマを積極的に報じたりはしないが、真偽不明の怪しい情報をまるで両論併記のような形で紹介する。
「希望者全員にコロナウィルスのPCR検査をすべきだ」と非現実的なことを発信する人間が現れ日本のテレビはもてはやしていた。出来もしないことを正義で最適解のように主張される。
PCR検査はインフルエンザの簡易検査のようなその場でわかる検査ではない(検査フローを知らずにわめいている人が多い)。第一、症状が出ていない人や症状が軽い人がPCR検査を受けて陽性だと判明してどうするのか? 軽症者で病院をパンクさせるつもりか?
例えばインフルエンザならタミフル、リレンザ、イナビル等々の薬を処方することで治療できるだろう。新型肺炎に薬はない。新型肺炎に感染していることがわかっても病院で治療薬が処方されるわけでもなければ、重症でなければ入院することも出来ない。
そんなことは少し考えればわかる。世の中の過半数の人は義務教育課程の知識を有している。しかし、社会には公衆衛生の知識が欠片もない人が少なからず存在する。コロナウィルスが心配だから検査して欲しいと考える人間が視聴者の5%とか10%で発生する。
日本では3000件/日程度しかPCR検査は出来ない現状である(→新型ウイルスPCR検査「1日3000人可能」 厚労省発表に検査機関から疑問の声)。そこに検査希望者が殺到すれば医療現場は崩壊する。
だから我々は国の専門家会議が示した見解の内容「風邪や発熱などの軽い症状が出た場合には、外出をせず、自宅で療養」「心配だからといって、すぐに医療機関を受診しない」を頭に叩き込み、手洗いをして可能な限り他者との接触を避ける等の予防をするしかない。
「頭がおかしい人間と悪人は、常に他者や社会を陥れて私腹を肥やそうとしている。そういう人間が世の中には少なからずいる」
ということを義務教育と手遅れな大人に教えないと悪貨が良貨を駆逐するように社会が壊れると危機感を覚えた。
なお私の「COVID-19」に関する懸念は以下の通り。
★コロナウィルス/新型肺炎は病死よりも不況/倒産/失業が多くの人を死なせてしまう★
◆新型コロナ(COVID-19)に関する価値ある情報のまとめ◆
インラインフレーム表示できるものはiframeにて掲載。それ以外は外部サイトへのリンク掲載で記載。
●新型コロナ関連のデマやフェイクに騙されないために必読。情報リテラシー教育のケーススタディとしたい。
●新型コロナに関してゴミ情報で溢れる地上波放送(ワイドショー)を100時間見るよりも価値がある解説。
→専門家会議の「クラスター対策」の解説 ――新型コロナウイルスに対処する最後の希望
●超格差社会のアメリカで新型コロナがアウトブレイクすると社会がクラッシュしかねない。超弱肉強食社会のアメリカ。
●新型コロナが襲ったイタリアの現状。数字を見ただけではイメージしづらい厳しい現実がある。全員を救うのは不可能だとするならば、救う救わないの線引きを年齢や何でするかは倫理的な問題になる。治療薬のない現状で自分が感染したら、完治ではなく痛みと苦しみを取り除くことを最優先にして欲しい。
●感染拡大の仕組み。
●世界の新型コロナウィルス感染者状況
●新型コロナに関する冷静な分析が響く。私が普遍的だと信奉している2-6-2の法則を前提にすると、感染症に対して現代社会はすこぶる相性が悪く、下2割に性善説や理性ある行動は期待できず、酷く沈んだ気持ちになる。
●新型コロナウィルス体験記(COVID19罹患記録)。
●BCGワクチンが新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ可能性についての言及。日中韓と欧米を比較してこれだけ死者数/重症者数が違う根拠として説得力がある。
●東北大学押谷仁教授の資料。ゴミ情報を発信する民放番組は中止して本資料のような価値ある情報をスライドショー放送すれば良い。
●分子ウイルス学、免疫学研究者・峰宗太郎氏へのインタビュー記事。凄まじくわかりやすい。
●国際医療福祉大学の高橋泰教授の分析は論理的かつ数字の根拠がわかりやすく説得力がある。日本のメディア(地上波テレビ放送)は度し難い低品質であり、有害といって差し支えない存在になりつつある。
→新型コロナ、日本で重症化率・死亡率が低いワケ(東洋経済オンライン)
ちなみに日本の行政/役所は情報をわかりやすく提供するという意識が低く、PDF文書をウェブサイトにリンクさせることが適切な情報発信だとする傾向があり、情報収集は非常に骨が折れる(日本のITリテラシーの酷さは後進国以下)。
●YAHOO!JAPANがわかりやすく可視化したまとめ情報を発信しているので新型肺炎の情勢が気になる方は以下のリンク先サイトをご覧になっていただければと思う。
●坂本史衣氏の見解が大変にわかりやすかったので、PCR検査についての是非について詳しく知りたい方は以下もご覧いただきたい。
→新型コロナ、なぜ希望者全員に検査をしないの? 感染管理の専門家に聞きました
●国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一医師の説明も大変にわかりやすい。
2020年5月になってもゴミ情報拡散装置のワイドショーが、科学的・学術的エビデンスを示さず、検査検査をわめきたてている。彼らにファクトやリテラシー、善意を期待するのは無理なので(インセンティブ設計が崩壊している)、先進国最底辺水準のメディアが放送の権益を独占している現状を規制撤廃で変えねばならないと強く思う。
いまは日本メディアが新型コロナウィルス感染症に関するゴミ情報を発信していることを記録に残さねばならない。日本の腐った既得権益の地上波テレビ放送の仕組みが変わることを切に願っている。技術的には通信と放送を融合すれば直ぐに変えられる。情報とはコンテンツ・デリバリー・デバイスの複合だからだ。私は米国モデルを強く支持する。
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